ケーススタディ:人材派遣管理システムで成長するユニテックシステム

投稿者:: Hitoshi Fujii

概要: 成長著しい人材派遣業界。その中で着実にそのシェアを拡大している人材派遣管理システムがある。ユニテックシステム株式会社の「Staff Navigator(スタッフナビゲーター)」だ。Staff Navigatorの魅力は、使いやすさと導入のしやすさにあるという。


「お客さまのフィードバックを、積極的に製品開発に取り入れるようにしている。ユーザーインターフェイスには特に気を遣っており、業務に自然にマッチするフローができています」

こう語るのは、同社の代表取締役社長 渡辺正憲氏だ。Staff Navigatorの開発には、ボーランドのビジュアル開発ツールC++Builderを使っている。C++という高性能言語とビジュアル開発の要素を組み合わせた画期的なツールを使うことで、性能面とユーザーインターフェイスの設計の両面を、効率よく高めることができたのだ。

導入のしやすさという点では、スタンドアロン版からネットワーク対応型のLAN版/WAN版まで、シームレスに拡張できる構成が挙げられる。この点について、渡辺社長は、「これから事業展開する企業は、いきなりシステムに何百万もの投資はできません。Staff Navigatorなら、まずスタンドアロンから始めて、スタッフが増えるに従って台数を増やしていくことができるので、事業の成長にあわせた拡張ができると好評です」

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ユニテックシステム株式会社 代表取締役社長 渡辺 正憲 氏

「エンジニアの技術力と発想力、営業マンのレスポンス、サポートの信頼性を重視し、業務効率化により売上貢献できるシステム開発を目指します。」という渡辺社長。「新入社員は、入社後3ヶ月間、C言語の研修を確り行い、4ヶ月目からOJTに入って、一人前に育て上げます。」

    Staff Navigator誕生秘話

Staff Navigatorは2001年11月から販売を開始し、現在370社を超える企業が導入しているという。2003年11月には、人材アウトソーシング業総合管理システムCasting Navi(キャスティングナビ)も販売開始している。人材関係のパッケージソフトは、現在同社の売上の半分近くを占め、専任の営業部隊も強化するなど、まさしく成長株となっている。

しかし意外にも、Staff Navigatorは、「パッケージ化すると面白いんじゃないか」という現場の声からスタートしている。

Staff Navigatorの前身は、受託開発ソフト。しかし、これをパッケージ化するには、汎用性を持たせなければならない。「受託の場合、特定の要求に基づいて必要な機能だけを作ればいいが、パッケージソフトではそうはいかない。結局、多くの部分を作り直すことになりました」と、パッケージソリューション事業部 取締役事業部長 伏見 剛氏は、当時を振り返る。現在の基礎を築いたのは、現場のがんばりだったというが、渡辺社長も法規制などの確認では奔走したという。

「販売開始時には、3社ほどの競合がいました。でも、いずれも価格が高かったので、コストパフォーマンスのよいものを出そうと思ったのです」渡辺社長の方針は明確だった。当初は商品力はそれほど強くなかったというが、お客様のフィードバックをどんどん取り入れ、年々バージョンアップをしていくことで、競争力をつけていった。

    縁の下を支えるInterBase

人材を管理するためにデータベースシステムの利用は欠かせない。しかし、データベースのライセンスがシステム全体の価格を押し上げてしまっては、当初の目的を果たせない。そこで、コストパフォーマンスのよいInterBaseに目をつけた。

「何といっても価格が手ごろなこと。標準版としてデータベースを含めて出荷しているので、データベースがシステム価格全体を押し上げたり、その割合が異常に高くなるということがないことが重要でした。」渡辺社長は、このほかにも、メンテナンスフリーを理由としてあげた。「データベースがらみのトラブルは発生していません。お客様は、データベースをまったく意識する必要がないのです」

開発のしやすさも、技術面での採用理由だ。「元々C++Builderで開発をしていたので、InterBaseと組み合わせたときの親和性、開発生産性も魅力でした。商用データベースとしてしっかりベンダーのサポートもついている点も重要でしたね」(伏見氏)

    今後の展開が楽しみ

ユニテックシステムは、制御系システム、ハードウェアの組込みファームを中心にビジネス展開してきたが、Staff NavigatorとCasting Naviが主力製品として成長し、ビジネスモデルを大きく変えようとしている。これまでは、請負が中心だったが、メーカー主体の商品作りへの移行を進めている。新しいパッケージアプリケーションの開発やハードウエアの量産OEM商品など、これからの展開が大いに楽しみだ。こうした展開の中でも、エンジニアの技術力と発想力を大事にし、しっかりとした土台作りに余念がないようだ。

    「書く人の実力によってスピードが全然違ってくるので、エンジニアの腕の見せ所なんです」

ユニテックシステム株式会社 パッケージソリューション事業部 取締役事業部長 伏見 剛氏

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- C++Builderを採用した理由は?

元々、制御系システムの開発が多かったので、C/C++のエンジニアが多くいました。C++Builderは、C/C++でありながらコンポーネントが使える。カスタムコンポーネントを使うと生産性が全然違ってきますからね。

- C/C++は好きですか?

僕は好きですね。翻訳されるマシン語が洗練されていて、できあがってくるコードもいい。C言語は、書く人の実力によってスピードが全然違ってきますから、エンジニアの腕の見せ所なんですよ。

- パッケージ化で苦労したことは?

受託で開発したコードをそのまま使うことはありませんでした。やはり受託の場合、特定の機能を実装することに集中してしまう。パッケージの場合、違った観点が必要になります。追加やカスタマイズの要望が出ることを念頭に置いて、ソフトウェアの部品化に気をつけてライブラリの整備を行いました。

- 開発で気をつけていることは?

「こんな機能があったらいいかもしれない」と思っても、最初はこちらの発想です。思い込みで終わらないように、後で必ずお客様からのフィードバックをいただくようにしています。



ユニテックシステム株式会社

東京都台東区上野1-10-10 うさぎやビル6階

TEL 03-3837-5467(代)

www.uts-corp.co.jp

会社概要

20年来、ソフトウェア/ハードウェアの融合を主体に制御系受託開発を手がける。2001年からは、自社開発した人材派遣管理システムを販売開始。現在370社の導入実績を持つ。

業種

・ソフトウェア開発、ハードウェア開発、パッケージ開発・販売

システム(パッケージ)

・人材派遣総合管理システム「Staff Navigator」
・人材アウトソーシング業総合管理システム「Casting Navi」

課題

・操作性のよいパッケージアプリケーションの効率的な開発
・コストパフォーマンスのよいデータベース製品
・エンドユーザーにデータベースを意識させないゼロメンテナンスデータベース

使用製品

・C++Builder
・InterBase

成果

・カスタムコンポーネントを用いて生産性を高め、お客様のフィードバックを取り入れた操作性の高さを実現
・新規事業展開からも無理なく導入できる価格帯での製品提供を実現
・データベース関係のトラブルはゼロ



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