Embarcadero RAD Studio 2016年の製品アプローチとロードマップ

By: Embarcadero Japan

Abstract: 2016年のRAD Studio、Delphi、C++Builderのロードマップです。

この記事は、エンバカデロで製品担当マネージャを務めるMarco Cantuのブログ記事(http://community.embarcadero.com/article/news/16211-embarcadero-rad-studio-2016-product-approach-and-roadmap-2)の抄訳です。

2016年に入り、私たちはこれからの計画に大変エキサイトしています。私たちは今、開発の真っただ中であるとともに、2016年後半とそれ以降について、すばらしい計画やアイデアを数多く用意しています。将来についてお話しする前に、2015年に行ってきたさまざまな製品アップデートやその他の変更について振り返ってみましょう。

RAD Studio 10 Seattleは、私たちが今後数年間活動していく上でベースとなるすばらしいバージョンです。まだ、10 Seattleに移行していない方は、ぜひこの機会に10 Seattleを導入してください。また、アップデートサブスクリプションに加入されている方は、自動的に提供されるアップデートや新リリースを随時入手するようにしてください。Windows 10サポートはもちろん、新しいスタイル、新機能により、アプリを最新にアップデートし、収益化するための方法が提供されています。そのほかに、2015年には以下のような機能を提供しました。

  • Windows 10 サポート
  • IDEの大規模メモリモデル
  • 32-bit Windows向けC++のClangによる改善
  • iOS 64-bit およびユニバーサルアプリサポート
  • ビーコン近接検知のサポート
  • GetItパッケージマネージャ
  • IDEのマルチモニタサポート
  • SVN、Mercurial、GIT向けバージョンインサイトの拡張
  • AppAnalytics

2015年に起きたエンバカデロの親会社の変更は、製品戦略とロードマップで新しい取り組みを可能にしました。私たちは、パートナーやお客様とお会いし、皆さんが、何がうまく機能しているか、何がしていないか、また、何が好ましいか、何が好ましくないかと考えているかを理解する機会を設けました。そして、メジャーリリースの回数を減らし、よりシームレスなアップデート/アップグレードができること、高い品質、よりよい言語サポート、より多くのモバイルネイティブコントロールなどを求めていると語ってくれました。このことを実感いただけるように、私たちは、短期的にも長期的にも、このリクエストに沿っていくように日々調整を図っていきます。

わたしたちは、いくつもの開発を進めており、これらすべてを一回のリリースやアップデートで提供することはできません。春に向けて、コード名「Big Ben」と呼ばれる開発トラックが進んでおり、「UXとインストールのスピードと品質」が大きなテーマです。新しいインストーラは、GetItの技術を活用し、インストール項目のより柔軟な選択とインストール時間の短縮を実現します。また、以下の機能を2016年のリリースに含めるべく、開発を進めています。

  • VCLおよびFireMonkey向けセパレートまたはフローティングフォームデザイナ
  • C++におけるリファクタリング
  • FireUI アッププレビュー – IDEのフォームデザイナ使用時に、任意のターゲット上でのフォームプレビュー(デスクトップおよびモバイル)
  • Windows、Mac、モバイル向けFireMonkeyの改善
    • アドレスブック/コンタクトコンポーネント
    • スタイルデザイナ& ListViewアイテムデザイナ
    • ListViewタッチアニメーション、グリッドの改善、Windowsアクセラレータキーのサポート、フォントの改善などを含む数多くの機能
  • マルチデバイスデザイナの改善
    • デバイス上でのフォームデザイナプレビュー
    • Android Wear スタイルと新しいFireUIビュー
  • IoT (Internet of Things)
    • Bluetooth LEサポートの拡張
    • IoTコネクティビティフレームワーク - IoTスマートデバイス、センサー、ウェアラブルなどを簡単に利用可能にするAPIコンポーネントを提供
    • Bluetooth LEとZ-Waveデバイスコンポーネント
    • ThingPoint – EMSの機能を拡張し、IoTデバイスのエンタープライズアクセスポイントを提供 
  • Window/VCL
    • Windows 10向けBluetooth LEサポートを含むWinRTブリッジの改善
    • DirectX 12サポート
  • Delphiコンパイラ/言語
    • すべてのプラットフォームでUtf8String型をネイティブサポート
    • Windowsのような非ARCプラットフォーム上での脆弱性のある安全でないインターフェイスリファレンスのサポート
  • すべてのプラットフォームでC++ CLANG 3.3をサポート
  • FireDACドライバのアップデート- Oracle、DB2、InterBase、SQLite および Advantageを含む

次の開発トラックは、コード名「Godzilla」と呼ばれ、秋にリリースを予定しています。このリリースでは、「Linuxサーバーで実行するDelphiとC++アプリケーション」を開発できるようにする計画です。これは、私たちの製品待望の機能であり、過去2年以上にわたる開発の成果でもあります。今年の夏には、Linuxサーバー向けのDelphiのテックプレビュー版をリリースし、開発者の皆さんに試用いただきフィードバックをもらうことで、製品品質と安定性を最大限高めたいと考えています。ここでは、秋にリリースすることを目指している、いくつかの機能詳細について紹介しておきます。

  • WebBrokerでのApacheモジュールとDataSnapおよびEMSのサポート
  • FireDAC Linuxデータベースアクセス
  • IoTサポートを含むLinuxプラットフォームでのコンソールアプリサポート
  • Ubuntu Server および RedHat Enterpriseの正式サポート。需要に応じて、サポートするLinuxディストリビューションを広げていく計画です。
  • PAServer経由でクロスコンパイル、配置、デバッグが可能なWindowsベースのIDE
  • Intel 64-bitサーバー、LLVMベース、ARC対応のLinuxコンパイラ

Linuxは、秋にリリースされる製品の中心となりますが、このほかにも数多くの機能を製品に追加していきたいと考えています。いくつかについては、以下のロードマップイメージに概要が記載されています。イメージは、多くのデータを伝えるだけなので、一般的なエリアの優先度も定義しています。

  • IDEのUIの改善とスタイル
  • すべての C++コンパイラを新バージョンのClangに変更
  • GetItサポートの強化(パッケージマネージャとインストーラの双方)
  • 新しいWindows 10 VCLコントロール
  • さらに多くのFireMonkeyプラットフォームネイティブコントロールをサポート
  • Windows 10 Centennialのサポート(Centennial Universal Windows Platformブリッジのマイクロソフトのリリース時期に依存)
  • iOSおよびAndroidの今後リリースされるバージョンのサポート

現在私たちは、このリリースに対して詳細な計画を立案している段階です。2016年中により詳細な情報を共有できると思います。もし特定の問題や質問などがある場合には、ぜひ製品管理チームにお知らせください。製品リクエストや改善に関するアイデアは、quality.embarcadero.com でも投稿、議論可能です。

RAD Studio製品管理チーム

これらの計画とロードマップは、現時点でのエンバカデロの方向性を示したもので、開発計画とその優先度は、変更される可能性があります。従って、ここに記載した製品機能や提供スケジュールのいずれについても、その提供をお約束するものではありません。また、製品スケジュールや製品ロードマップは、いずれの契約を中止ないしは置き換えるものではなく、お客様が利用されている製品のアップグレード、アップデート、機能改善、他のメンテナンスリリースについては、ソフトウェアライセンス契約に基づいて提供されます。


Server Response from: ETNASC03